どうも波風がおかしいこのごろ。
また新たなパニックがおしよせてきた。
新しく頼まれた今度の仕事。
なんとプログラミングでやんの!
プログラムなんておれがわかるわけなかろうが!
それがなんでおれのところにまわってくるわけ?
もう意味不明。
もちろん回ってきちまった以上はやるしかない。
やらないなんて言ってたら即クビだ。
第一おれたちは派遣社員でしかない。
しかも代わりなんていくらでもいるんだ。
とはいえ挑戦したところでだ、
成功しなけりゃ仕事をしたことにはならんだろう。
成功?できるわけねえよ!
だってプログラミングの「ぷ」さえもしらねえんだからさ!
やらなきゃ誰かが泣きをみる。
やって下らんものができちゃっても誰かが泣きをみる。
辺り一面クビのにおいが濃厚に漂ってる。
今までも何度か難所を乗り越えてきたつもりだが、
こいつのやばさはピカイチすぎる。
入社、いや就職して以来一番の難関がやってきてしまった。
ひーたんに話してみたところ、
これが現実であり社会であり、
みんなそれを乗り越えて働いてるんだといわれた。
えええ!そうなの!?
…驚愕。
みんなを尊敬する。
社会人ってすごい。
おれは…正直、逃げ出したい。
(こんなのできるかよ!)
…ここまでが昨日までの話。
おれもやっと覚悟を決めた。
いまだにおっかないけれど、
覚悟は決めたぜ!
やってやろうじゃあないか。
みんなに超えられるならおれだって超えられるはずだ。
絶対このテストコンテンツ、仕上げてやる!
…とはいわないけれど、
全力でやってみようと思った。
それでクビになっちまったとしたら仕方がないことだ。
ただ単におれに実力が足りなかったってだけのこと。
焦ったって始まらない。
おれはおれのできることを最大限にやっていけばいいはずだ。
したら、きっと、そこに納得も得られるだろう。