催眠
3月6日(月曜日)

今日は月曜日。
また新しい一週間。
なのに何だか調子が悪い。
気持ちの優れない朝。

あほみたいに寝腐った。
昨日一日で何時間寝たんだろう?
ほぼ一日寝ることに費やしてしまった。
そんなに疲れてたんだろうか?

基本的におれは眠るべきときでないと寝ない。
眠れない。
風邪でも引いたか?ってときですら、
昨日のバカ睡眠はありえない。

前日ベッドに入ったのは夜中の3時をまわってた。
翌朝目が覚めたのがほぼ昼12時。
その後立川に出て通勤定期の継続をし、
映画を見ようとしたがふざけた眠気に阻まれた。

暴力的なまでの眠気に抗えず帰宅。
時計はまだ1時半をまわったばかりだったと思う。
仮眠しようとそのまま目をつむり、
次に目を開けたら夜の11時だった。

脳は完全に覚醒してた。
にもかかわらず体は尚も睡眠を欲してた。
選択肢はほかにないとでも言うように、
まぶたは無意識的に何の摩擦もなくおりる。

夜中に何度か目を覚ましたが、
それが何時のことなのかさっぱり思い出せない。
断片的な夢をいくつも通過し、
そのたびに覚醒と催眠を繰り返した。

やっと眠りから開放されたとき、
目覚ましがあざ笑うように鳴っていた。
頭の中にどんよりとした雲が留まっている感じがする。
もやがかけられた意識。

午前中いっぱいそんな分厚い雲に支配された。
が、やっとその雲もどこかに流れていったようだ。
脳にかかる不愉快な霞にめまいすら覚えたが、
今はだいぶ「平日の冴え」も戻ってきたようだ。

嫌な朝だった。
なんだったんだろう。
おれはそんなに疲れていたんだろうか?
なんにせよ、日めくりカレンダーはめくられ、
そこには金子みすずの詩と一緒に、
大きな灰色の字で6と書いてある。