beckのたねってのはホームページとして
			ひとつのタブーを犯している。
			いや、正確にはタブーと断言することはできないのかもしれないが、
			多くの場合、成果としての結果的視点から、
			確実なタブーとなってしまうだろう。
			
			ベックのたねが犯しているそのタブーとは。
			それはこのHPが「おれ」という人物のみを、
			メインテーマにすえているってことだ。
			
			基本的に自分をテーマにするホームページが、
			不特定多数の人々に閲覧されることっていうことは、
			その個人が有名人ででもない限り、
			なかなかありえないことだとおれは考える。
			おれとまったく面識のない人間が、
			意図的にbeckのたねに興味を示すことは、
			まずありえないからだ。
			
			それは言い換えれば、
			このHPには有効性というものが
			まるで備わっていないってことを示している。
			ひとに閲覧されないHPが、
			本来的に担うはずの役割を果たすことは絶対的に困難だろう。
			
			しかしながらbeckのたねはそれでもいいんだ。
			beckのたねのターゲットはおれの友達+αにほぼ絞られている。
			不特定多数の人々対して、
			おれのことを紹介しようってサイトじゃあない。
			
			なもんで友達に口コミで伝わり、
			お気に入りにでも登録しておいてもらえれば、
			それで目的達成なのである。
			検索エンジンにひっかからずとも、
			それはそれでまったくと言っていいほどかまわないのだ。
			それで失われる要素はおそらく何一つここにはない。
			
			beckのたねというものは良くも悪くも、
			本来的なHPとしてではなく、
			むしろ例外的に無目的なHPとして存在している。
			純粋なHPなのか、
			あるいはHPですらないのか?
		


