風が運んだ小さな春だより
2月27日(月曜日)

斑尾に暴風雨をもたらした風は、
東京にもまた小さな変化がもたらしていたようだ。
JRお茶の水駅から神田川を挟んだ向こう岸に、
ぽつぽつと白や紅色の梅が咲いていた。

このところ、朝は仕事に出る前に散歩をしてる。
散歩と言ってもそんな大げさなものじゃあないく、
(散歩って行為自体が大げさなものとは言いがたいが。)
ただ単にわざわざ遠回りをして会社に向かうってだけなんだけど。

急ぎ足で過ぎていく人を遠巻きに見ながら、
道のそこここに目を馳せる。
水仙のつぼみが膨らみはじめ、
ネコヤナギの絹毛が白く輝いてた。

春はもうそこまできている。
雪との別れは悲しいけれど、
やさしくここちいい陽射しの季節の到来は嬉しい。
おれもそろそろ春のしたくを始めよう。